「知覚する」とは?
「世界観の再構築 その1」で私達の身体について量子力学的視点で捉えてみました。
ここでは心または意識と呼ばれる領域について見ていきます。それらについては哲学、心理学、脳科学などあらゆる分野で盛んに研究がされてきています。この目に見えない意識の領域について考えていく前に、目に見える、「知覚する」とは一体どういう事なのかを少し明らかにしておきましょう。
五感で知覚するという行程は、目、耳、鼻、口、皮膚から受け取った刺激を情報としてを脳に伝えるという事です。そして脳がそれを意味づけします。こう書いてしまうと簡単ですが、身体の機能は複雑でかつどんな精密機械よりも精密で人類では決して作れないとんでもなく精巧なものです。その素晴らしい身体はどのように作られたのかを考えると、神秘的なストーリーを感じずにはいられないのは私だけではないと思います。あらゆる面で私達の身体が素晴らしく良くできている事は、本当に有り難いことですよね。
話はそれましたが、「目に見える」とは、目の網膜に投影された像を生体信号に変換し、それを脳が受け取り、最も生活に便利な形式で心内に表わしているのです。そこにはそれぞれの人間の信念が関係していたり、予測が介入したりしてくるので、曖昧なものでもあります。
また脳には必要と判断された情報だけをインプットする為のフィルター的なものも存在しているので、見たい情報しか見えないし、聞きたい情報しか耳に入らなかったりするのです。五感で感じるものは絶対だと思っているかもしませんが、意外にそうではないし、人それぞれ見えたり、聞こえたりしているものは同じではなく本人の経験や思考などの影響を受け、それぞれに個人的なものになります。ですので、私達は皆同じ現実を生きているという信念は幻想です。
私達の思考や感情=フォトンの波
意識や思考は目に見えませんが確実にあります。
その他に目に見えないものと言えば、WiFiの電波や、TV、ラジオの電波などがあります。電気というエネルギーも目に見えません。それらはあらゆる目に見える物質と同じように周波数があります。また目に見えない音にも周波数があり、「何ヘルツ」と呼ばれていて周波数により音階が変わります。
そしてここでのメインテーマである意識や思考、感情にも周波数があります。
量子力学的に見ていくと思考や感情は光子またはフォトンと呼ばれる素粒子の一種です。その意識の持つ思考や感情のフォトンは頭や心臓辺りから発せられるのではなく、身体全体、細胞の一つ一つから発せられています。
喜んでいる時は全身から喜びのフォトンを発しています。また悲しい時は悲しみのフォトン、あらゆる感情を抱いている時、あらゆる思考を抱いている時、私達はそれに合わせたフォトンを放っています。そしてそれはお互いに多大な影響を与え合っています。なので満員電車などはたくさんの人の発するフォトンが混ざり合い、濃厚なフォトンの海になっているので時に嫌な感じがしたりします。また、結婚式場の中に入ると幸せな気分になりますよね。それらは目に見えないが確実にあるフォトンが電波と同じように実際に激しく飛び交っているからです。
宇宙の法則
私達の意識から生まれる思考や感情はフォトン(光子)と呼ばれる素粒子で固有の周波数を纏っています。私達の全身から放たれたフォトンはそれと同じ周波数帯の人や出来事を引き寄せます。それが「世界観の再構築 その2」で紹介した「思考が現実を作る」という理論にも関係してきます。
私達がご機嫌でいると、その感情のフォトンが周りに放たれそれは同じ周波数を持つ人や出来事等を引き寄せます。そうしてさらにご機嫌でいられる現実が目の前に現れてくるのです。
このシステムがこの宇宙全てにおいて稼働していて、それを「引き寄せの法則」(Law of attraction)と呼んだりしています。それが私達の見ている現実世界の中で唯一変わらない真実、「宇宙(愛)の法則」なのです。