⑦子供の「好き」を観察する

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子供が夢中になるものには開花の種が詰まっています。

子供が興味を持ち、夢中になる事の中にはその子の目覚め、開花の種があります。探すのを邪魔しないようにしましょう。そっと見守り、受け入れ、観察してみて下さい。

大人はすぐに答えを出したがりますが、将来何にどう役立つかは今見えてこなくていいのです。子供達は自分にとって何が必要か、どの道が最短かを誰よりも良く分かっています。子供を信じて任せてみて下さい。本人の好きはその子の人生を大きく左右する何かに繋がる大切な宝が隠されています。

何かのスポーツが好き、絵を描くのが好き、ピアノが好き、ダンスが好き、などはよく習い事でもやらせたりするのでわかりやすいですよね。

しかし、大人にとって娯楽と呼ばれるゲームやアニメはどうでしょうか?そこにもたくさんの学びがある事をご存知ですか?まったくもって侮れない、奥の深い学びがあります。

私が子供達を観察してきてすごいなぁと思ったものをいくつか紹介します。

スマホゲームの奥深い学び

「Sky 星を紡ぐ子供達」

というスマホゲーム。それは、美しい夢の世界で冒険をし、他のプレイヤー達と出会い、遊び、チームを組んで秘密を紐解きます。精霊や古代の財宝に導かれ星達を助け、家まで届けるというソーシャルアドベンチャーゲームです。

それは小学校6年生で学校に行かなくなった娘の遊び場になりました。

アニメや漫画好きで絵にも興味があるので、その美しい世界は彼女を虜にしました。

特に、1つの生を終え転生していくシーンは、私も感動するくらい美しく宇宙や星々が描かれています。

バーチャルな世界での遊びの中にも礼儀がありました。人間関係が出来上がりました。

新しい人々との出会いがたくさんあり、そこでもやはり色々なタイプの人がいます。

楽しい出会いに喜んだり、心ない扱いに悲しんだり。それはリアルな人間関係の話となんら変わりなく、彼女の生活の中に入り込み、彼女の経験値をあげて行きました。

同じゲームをしている人がSNSで挙げている内容に同意したり、反論したり、自分の意見を持って、娘は気をつけて礼儀正しくあろうとしていました。

当時彼女は小学六年生だったのですが、その同級生達が経験するであろうリアルな人間関係と大きく違ったのは、プレイヤー達がほぼ年上で、日本だけではなく世界中から来ている若者達という事でした。

スマホの翻訳機能を使いながら英語で会話する事が楽しくて、若者が使う英単語の省略したものを娘から教わることもありました。

中国、台湾、フィリィピンをはじめいくつかのアジア諸国、メキシコやブラジル、など

中南米、イタリア、スペイン、などヨーロッパから、カナダ、アメリカ、それからロシア、

ウクライナからも・・・

様々な国の人達とすれ違い、会話を交わし、心を通わせ、遊び、ワクワクと驚きの体験をバーチャルなゲームの世界で味わうこと。それはリアルな経験となります。

ネット上の礼儀を知り、もっと世界を知りたいと思うきっかけを作ってくれました。

アニメが教えてくれる事

子供達が幼かった頃、我が家ではお休みの日にアニメや映画をたくさん見るというのをしてきました。お休みに家族で出かけることは少なく、子供達の持て余した時間をどう扱うかに困った私の逃げ道でもありました。今ではAmazon primeで見れますが、当時はお買い物とレンタルビデオ屋さんに行くというのが子供たちにとってはお休みの日の特別な事でした。

多くの家庭では今これをiPadが行っているのではないでしょうか?時代はどんどん変わっていきます。

ここ数年人気を博していた話題のアニメについて、私の個人的な見方をご紹介します。

大人気だった「鬼滅の刃」は残酷なシーンが多いのでで幼い子供達に見せるのは躊躇します。ですが、根本にあるメッセージはとても深く私は何度も泣いてしまいました。

いわゆる鬼退治的なところがあるのですが、全ての鬼が元人間なのです。人間としての人生が悲しみと苦しみ満ちていてあまりに耐えがたく打ちひしがれて鬼となる道を選んでしまうのです。「楽になるよ」という悪魔(鬼)の誘惑がくるのです。見ている私達は、そんな人生だったら自分も鬼になる道を選んでしまうかもしれない、、、と思うのです。

鬼たちは成敗される前に自分達の過去を露わにします。その悲しみに満ちた過去を静かに癒しながら鬼たちを成仏させていく主人公はまさに少年の姿をした神です。善悪のはっきりしているお話ですが、その悪役のはずの鬼達の中にも人としての思いや悲しみが見られ、人として幸せを望んで生きていたし、中にはとても魅力的な人物であった場合もあり、その運命に翻弄された鬼を100%の悪として憎むことは難しくなります。見ている私達は鬼達に自分の一部を見たり、共感したりします。

このお話は、どんなに理解できなくても100%憎むべき相手はいないという事を子供達に教えてくれていると思います。

うちの子の場合はそれに加え、末娘が漫画が配信される度に私に音読を聞かせてくれました。

学校の音読は大嫌いでしたが、難しい漢字がたくさん出てくる鬼滅の刃のマンガは張り切って音読してくれました。そしてこの漫画をきっかけに絵を描き始めました。

「約束のネバーランド」もとても人気があった漫画ですが、ここでもが出てきます。

ストーリー設定は鬼が人間の子供たちを家畜として飼っているというがかなり衝撃的なものでした。ですが読み進める本当に奥が深いお話で子供達が読むのにとてもいいと思いました。

色々な事を考えさせられるのです。

このお話で出てくる鬼は悪ではありませんでした。それは異種な生き物であるだけで、人が家畜として飼われ、食べられるのは食物連鎖と捉える事ができたのです。人間が食物連鎖の頂点に立っていない世界のお話です。ですから見ている私達はこちらの世界で家畜として飼われている牛や豚の視点を想像する機会が生まれます。

大人は本を読むことの方を薦めがちですが、それは子供の頃に「漫画ばっかり見てないで何々しなさい」とか、「テレビなっかり見てないで勉強しなさい」と言われた自分自身の経験もあるのではないでしょうか?私も小学生の頃は漫画は厳禁の家でした。いつの時代も大人の価値観だけで物事を見ているととても狭くなると思います。

アニメや漫画の中にはたくさんの興味深い世界と学びに溢れています。様々な世界の主人公達の経験、感情を疑似体験する事が可能です。スピード時代の今、たくさんの可能性のサンプルの中から自分はどの世界を生きたいか?という選択肢を広げる事にも役立ちます。

もちろん自然の中で育まれる事、学べる事は沢山あるし、自然の中で遊ぶ子供達を見ていても自然に触れる事の大切さ、素晴らしさは良くわかります。だからと言って、日常に溢れるYoutube,ゲーム、アニメ等の娯楽的な世界をあまり否定せず、デジタル社会の中の一つの体験として素晴らしいものであると捉えて頂きたいなぁと思います。子供が大好きだったら、なおさらそこからの学びは大きくなります。どこからでも学ぶ事は可能です。そこにお母さんが心を開くと、子供達の心はほころび、色々な気づきのシェアをしてくれますよ。子供の好きを受け入れ、認めてあげる事で関係性はとても良くなり、あなた自身も新たな世界を見る事ができるかもしれません。

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