オオタ ヴィン監督作品「夢見る校長先生」                             子供ファーストな公立学校の作り方

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笑顔あふれる藤沢上映会、満員御礼!!!

 3ヶ月前から協力応援団としてお手伝いしていた、「夢見る校長先生」上映会 in 藤沢、昨日無事満員御礼で終えることができました。ありがとうございました。

 予告編を見た時からもう「素晴らしいに違いない!」とわかって超期待していましたが、その期待を超える感動をいただきました。また懇親会ではご出演、ご登壇の先生方、監督、スタッフの皆さんと色々とお話しさせて頂き、” 夢見る大人達 ”がその実現に向けてワクワク行動していることにも感動を覚えました。世間一般的に見ればまだ少数派なのかもしれないけれど、希望の光があちこちから確実に指してきている!素敵だなぁ・・・尊いなぁ・・・

そして皆さんとにかく明るくてその場が楽しくて、笑顔が絶えず本当にずっと笑っていました。こんなに笑ったのは久しぶりかもしれない・・・・

 主催のみっちゃんのご指導の元、「ラフターヨガ」というのもちょっこっと経験し、「わっはっは〜」と無理やり笑うところでは、自然に腹の底からゲラゲラ笑えてお腹痛くなりそうでした。そして幸せいっぱいになりました。笑顔になると自然と心もどんどん満たされていき、それは伝染する。

 以前alohaみっちゃんが、「とにかく笑ってればいいのよ!」と言っていた意味がわかった気がしました。

そして余談ですが、幼い頃に

「みどりはほんまゲラやな〜」

と親から言われていた事を上映会の次の日の朝、ふと思い出しました。そうか本来の自分、「ゲラ」(よく笑う人)であればいいのだと妙に腑に落ちたのでした。

「反骨精神を磨け」

私が映画の中で最も痺れた言葉は西郷先生の「反骨精神を磨け」です。

東京の公立中学校の校長だった西郷先生は校則ゼロにしました。そしてその後全校生徒で行われる会議で決まった

「定期テスト廃止」

を喜んで決行されました。公立中学校でこれを成し遂げるのは、革命ではないでしょうか???校長先生の権限でこんなことまで可能だということを示してくださり、本当に嬉しかったです。見ていてワクワクする学校でした!

子供達は自分の好きな格好で、好きなものを持っていき、好きな場所で好きなことをしている。もちろん普通に授業を受けて勉強を頑張っている子供達もいるし、全く違う活動を頑張っている子もいる、みんな自主的に自分がやりたいことに取り組めて、好きなことを企画して学校内で楽しむ。みんなが行きたくなる学校です。

「とにかく学校に来てほしい」

そう呟いた先生の奥底にある思いに胸が熱くなりました。

子供は自由に自分の意見を表していい。権力に屈したりしなくてもいい。校則をなくすことで、子供達に生きる意欲が湧いてくるのは明らかです。「そういうものだから・・・」という訳のわからない理由で子供達を閉じ込めてはいけないと強く思いました。

卒業生の女性が「生きるって自由で楽しいことなんだよって子ども達に伝えたい!」という思いで教師の道を選んだと語るところも感動的でした。

不登校30万人と言われる時代、学校に希望の光を指してくださる尊いチャレンジ。本当にありがたいなぁと思いました。

2020年通知表廃止

 茅ヶ崎市の香川小学校では、今でも通知表がありません。その通知表廃止を行なったのが國分元校長です。通知表を出すか出さないかも校長先生の権限で、各学校内で決められるのです。

普通に考えて、多くの保護者がそれを望むとは思えない上に、教師からも反対の意見が出ることは容易に想像つくことから「通知表をなくす」ことは並大抵のことではなかったと思います。

 國分先生は、「通知表をなくすためにたくさんの壁があったが、それらを超えることを楽しめた」とお話しされていました。その壁の向こうにある作りたい世界(教育現場)を想像してワクワクしていたのですね。それは校長先生になる前から國分先生が作りたかった世界・・・

 教育現場で普通に行われている事、そしてこの社会で普通に行われている事の中にも、時代に合わないものや、新しい価値観で見るとおかしいものもあります。それらを「そういうものだから」と続けることへ疑問を持つこと、自分で考え、実行すること、がより素敵な学校、より素敵なコミュニティーを作っていくためにとても大切です。

そしてその過程で、「壁を乗り越えていくことを楽しめる人」が新しい道を拓いてくださるのですね。

そんな夢見る校長先生達の姿は「私たち大人も夢を見よう!」と誘ってくるのでした。

夢見る大人達

 校長先生の思いで学校はこんなにも変えられるし、その中で子供達はこんなに自由に明るく、健全に育つ。という事をありありと見せてくれたこの映画ですが、見る前は、「先生達にも見てほしい」と強く思っていました。

 それは、これまでの決まりきった教育システムの中で収めようとするのではなく、その外側へ一歩踏み出すことで、こんなにも子供達は生き生きと輝き始めるということを伝え、先生方に一歩踏み出してみようと語りかける映画であると思っていたからです。しかしそれと並行してもっと大切なメッセージがありました。それは

「母親(保護者)の理解と応援」が必要である

ということです。

 古い価値観の中で育てられた私たち大人が、同じ価値観を持って子供を狭い世界に閉じ込め、そこから外れるとなんとかして戻そうとする。保護者側がそういう価値観でいると先生達は思いを持っていてもそれを教育現場で表現して試していくことがとても難しくなります。

 そういうチャレンジはとても勇気がいるし、トライアンドエラーを繰り返しながら先生も一緒に学んでいくことも必要です。それを保護者が温かく見守ることができるといいなぁと思いました。

 先生達のチャレンジを支えるためには、私たち保護者が古い固定概念を手放し、今の時代にあった新しい世界観を受け入れていくことがとても大切だと感じています。

そうすることで、新しい世界を夢見ることを自分にも許すことができ私たち自身がもっともっと幸せになれるのです。

 小田原でもぜひ上映会を開催したいと思います。

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