子育てとそれを取り巻く環境
子供を授かり、産み育てることは本当に素晴らしく、そこでほんとうの愛を体験、実感するかもしれません。そしてほとんどの方は本能的に命をかけて子供を守るモードになります。
この子を正しく導いてあげよう。
この子を危険から守ろう。
この子の為に何でもしよう。
そんな風に自分と一心同体だった尊い命を守ります。
しかしいつの間にか知らぬうちに多大なプレッシャーに晒されます。社会からの要求に応え、
学校からの要望に応える。そして、常識的な子供を育てる事が母親たちの最大の関心ごととなる。
中には子供を育てる責任を一手に担い、一人苦しむ場合もあります。
外側から言われる正しさからはみ出ないように、修正しながらなんとか子供を育てる。
学校でみんなと同じようにできることもその正しさの一つになる。
正しさとは?
今、新ししい時代が始まり、現実世界がどんどん変わりはじめています。一番大切な事は幸せでいることであり、正しくあることではありません。
私たちは親子であることを選んできています
私たちはお互いに学びのプロセスを共有するためにここで出会う約束をしてきています。お互いの学びです。私たち母親も子どもたちと生きる中で学びの課題を決めてきています。特に、子育てが難しいと感じる子どもたちは母親の私たちに大きな学びを提供してくれる存在でもあります。悩み、葛藤する中でさまざまな気づきを与えてくれるのがそういう子どもたちです。私にとって長女はそういう存在で、今でも大きな気付きをもらうことがあります。
また子育てにはこうあるべきというものはないと思います。
お互いの学びのために親子を演じることを決めてきたのですから、全ては私たちのオリジナルストーリーです。その母親とその子どもの個人的な関係性です。
なのであなたが出来ること、してきたことが子どもにとって必要でありそれを経験するために、そのままのあなたに会うためにあなたのところに生まれて来ています。
ですから、他のお母さんと自分を比べたり、他の子どもと自分の子どもを比べたり、決してしないでください。そんなことをし始めたらキリがありませんし、そこには何の答えもありません。
外に答えを求めるのではなく、自分自身を深く見ていくと、子どもたちとの関係で自分が何を学べるのかに気づけるようになります。
学校でこうあるべき、こうすべきというのも全く気にしないでください。今これを読んでくださっている貴方にはもうそういうことは必要ないのです。そういう時期なのです。
全てのお母さんたちにとってそうかというとそうではありません。ここへ辿り着いているあなたに対してのメッセージです。なぜかというとあなたがここへ辿り着いたからです。でもどうしても伝ええたい人がいたら、それもその方の「時」なのかもしれません。ですが、そういう時期ではない人には決して理解できないメッセージですので否定されても仕方ないし、当然そうなります。
ではここで、
「これまで子育てをしてきてお疲れ様でした!」
よく頑張って来ましたね! とあなたのことを心から讃えたいです。それがあなたの精一杯だったはずです。凄いことを成し遂げてきたのですよ!
周りがどう言おうが、この日本社会で子育てをすると言うことは、とても大変な経験であり、皆にできる当たり前のことではありません。子どもが巻き込まれるさまざまな事件がありますが、そのことを考えても子どもを育てるのは生半可なことではないのです。一歩間違えば、私も子どもと一緒に命を断つことを選んでいたかもしれないと思うのです。
母親になるということは、自分以外の命を預かり、育む役を与えられます。若い女性にとって、精神的にも肉体的にもとても大変なのではないでしょうか?最近では大家族である場合は少なく、その多くが核家族で経済的にも大変なときに子育てが始まる。とてもとても大変だったと思うのです。
ましてや私たち世代10〜20年前に子育てが始まった世代、またはそれ以前に子育てをしてきた方々は、パートナーとの関係性も今よりさらに古い形である場合が多く、家事や子育てに関して協力的であったり、理解しようとしてくれるようなパートナーがいる場合は少なかったと思います。
誰が何と言おうが、「自分が十分に頑張って来た」ということを知ってください。
それから、もうそんな外からの要求や期待に応えるための頑張りは必要ないということも。
ポイント これまでの自分の頑張りを自分自身で認め、褒めてあげよう