胸に突き刺さったタネが芽吹く

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遥さんとの出会い

彼女に会ったのは、2021年の秋ごろだったでしょうか・・・

 ご縁であるビジネスサークル的なものに参加していて、「社会を見学」する機会がありました。様々な業種の起業家達が集まり、コネクションを広げてビジネスを展開させていくという会で、今の私には遠い世界ではあるのだけれど、その時の私には大切な機会であり、そこでの様々な体験には一つ一つ意味があり、たくさんの学びがありました。そして今でも大切にしている出会いもいくつかあります。

 東京のある居酒屋で行われた親睦会に、そのビジネスサークルには少し異質なぐらい純粋かつ素朴で、それでいてキラキラした、どこかしら底知れぬ熱量を感じる彼女が現れました。皆が歓談している中彼女のスピーチが始まりました。

 彼女は「チャイボラ」というNPO団体の代表であり、児童養護施設の現役職員でもありました。

 施設でのお仕事は大変なもので、現場の人材不足から子供達一人一人と思うように関わることが難しく、そばにいてあげたい時にいてあげられなかった彼女の体験談から、寂しい思いをしながら日々を過ごす子供達のことが容易に想像ができました。そして、そこに居る子供達の親がひどい人達ばかりなのではなく、仕方なくそこに子どもを預けている場合も少なくないという話もありました。話の中から、日本社会で子育てをする母親達の苦悩が見えてきました。

 自分自身も決して楽に不安なく子育てをしてきたわけではなく、不安の中大変な思いをしたり、死んでしまったら楽になるのに・・・と思った記憶があるくらいだったので、それらの話が他人事ではなく自分ごとのように胸につき刺ささり、涙が溢れました。

 その児童養護施設の現状を変えるべくNPOを立ち上げ、一番大切な人材確保のために必要な仕組み作りや教育、サポートの機会など様々な活動をしている彼女を陰ながら応援してきました。そしてずっと忘れられず、何か私にしかできないことがあるのではないかなぁと思い続けてきました。

 私にとって大切なことは、私が楽しめること。「してあげる」という意識ではなく自分自身が喜んで出来る事。それを探していました。

ハイドレインジアの皆さんとの出会い

 1ヶ月ほど前の早朝、コーラスグループ「ハイドレンジア」の方々とコラボするというアイデアが浮かび、その提案を快く受けていただきコラボすることが決まりました。週に1回の練習にも参加し、少しづつコラボ曲が形になってきました。

 最近イベントの詳細を考えたり、チラシ作りを始めたのですが、いつからか「チャイボラのためにチャリティーライブをする」というアイデアが浮かんでいました。最初はそのうちにできればいいかなぁ・・・と思っていたのだけれど、最初からそうしてもいいのではないかな?と思うようになりました。「善は急げ!」ではないけれど、「これいいな!」と思ったことは、思いついた時にやるのが一番いいのだと思います。

ハイドレインジアのみなさんとのコラボでやりたいことは、

「溢れる愛を届ける」ということ。

これは、歌が大好きな私たちがみんなと共に歌うことを楽しみ、それが可能であることの幸せを感じ、聞いてくださる方々がいることへの感謝の気持ちを感じながら歌う。幸せを噛み締めながら歌う。共に歌うことは共鳴すること、その喜びを目一杯味わいながら歌う。そうすることでできることだと思っています。

そんなチャリティーコンサートができたら素敵!!!

 また、コラボ曲「宇宙のかたち」は大きな愛の循環を現し、その源の愛を私たちは皆共有していること、つまり私たちは繋がり一つであるというメッセージを歌にしています。それをハイドレインジアの皆さんと一緒にイメージしながら歌うことができれば、どれほどの愛のパワーになるかを想像するとワクワクします。

 私たちは本当は「愛」そのものでできている。社会の固定概念やこれまでの人生で植え付けられた信念をたくさんまとっているので、それを忘れてしまっている、または自分自身で「そうではないと思い込まされている、ということにしている」だけなのだから。

「君という宇宙は僕の中にあったんだ・・・・ 私たちはずっと前から一つ」

 「宇宙の愛」そのものなのです。

 2年前に突き刺さったタネが今芽吹き始めている。

チャイボラについて  https://chaibora.org/about/

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