「ハナミズキ」と言えば、子供たちに誘われた時のみいくカラオケで私が絶対に歌う曲です。
子供達も私の18番と思っているかもしれない。「母の日になればミズキの葉送って下さい」という歌詞が母の歌う歌という印象があるのだと思います。
「ハナミズキ」が英訳されその絵本の原画展があると聞いて、「レコードBarで歌いますよ~」なんて軽く言ってしまったもんだから、久しぶりにカバー曲を練習してみました。
練習し始めたのが数日前だったので思うように仕上がらず皆さんの前では歌えなかったのだけれど、家では結構練習し、そのおかげで歌詞をじっくり感じる時間に・・・・。
前から思っていたのだけれど「果てない波がちゃんと止まりますように」という歌詞が腑に落ちてこない。これはどういう事なのだろう・・・?
祈りのようなその言葉に何かしらの重さを感じ、ぼんやりもやっとしたまま何か痛みのようなものを感じていました。
「待たなくてもいいよ」「知らなくてもいいよ」という歌詞も寂しさや悲しさが滲み出ている。
あらためて不思議な歌詞だなと思い、アーサービナードさんとねっこかなこさんの対談がとても楽しみになりました。
当日は14歳の娘と一緒に、朝からかなこさんの「命を描く岩絵具ワークショップ」に参加しました。自然の鉱物を砕いてできた天然の絵の具を、にかわと神社の水で溶き、生のお魚を見の前に和紙に筆で色を乗せていくという貴重な体験をさせて頂きました。チューブの絵の具とは全く違う、自然のものを頂いて遊ぶ感覚でした。ちょっと泥遊びに近いような・・・・
描きたての時はそこまで感じなかったのだけど、家に帰って日が経つうちに娘の描いた鯛が日に日に生命力を帯びてくるような・・・何だろう・・・? 岩絵具は時間が経つと何か変わってくるのかもしれない。不思議な絵の具です。
午後に会場に戻って、お話会が始まると、「果てない波」の秘密が明かされていきました。
一青窈さんはこれまでも何度か英語で歌おうと翻訳を頼まれたそうなのですが、イメージ通りの訳が上がってこなくて何度もあきらめたのだそうです。
そこでアーサーさんにお話がきたとか。
彼の少ししゃがれた、語りかけるような歌声で歌われた英詩の「ハナミズキ」は全く違う印象でしたが、確かにそれは「ハナミズキ」で、より「ハナミズキ」の持つ本当の意味が濃く現れたような感じがしました。悲しみは濃く、願いのような誓いのようなその思いはよりは強い・・・なのに軽やかな歌声なのです。なんだろこれは???
私たちが生きる世界は、すべての人が絶対に心の奥底では望まないたくさんの荒波が次々に現れては悲しみを産み続けています。そして気づいていないところにもその波は届き私たちを分断し続けている・・・・
もうそろそろ終わりにしよう。そういう意志とまたあきらめと、達観したような視点を垣間見たのでした。
そしてもやもやしていた私に「ずっともやもやしていていいんです。」と教えてくれました。
わかったと思ったらそこで止まる、ずっともやもやして、殻を破り続ける。その連続なんだ。
もやもやして見えてくるあたらしい世界、もっともっとと自分の願いを叶えていくためにからを破り続ける それが生きるということ。
今日、オレンジ色の光の中、目の前にいる子供達を眺め涙が出ました。目の前ある優しい世界は私の本当なのだ。これがすべてになればいい・・・
