愛国心の全くなかった私
表に残る歴史の資料とは、起こったことを強者側の人間が自分たちにとって都合の良い形で書き残したものだという事をここ数年で知りました。その事実を考えると、私たちが学校で習った歴史は、全ては連合国側つまりアメリカ側の都合の良いことしか教えられていない偏ったお話ということです。
私は学生時代歴史が好きではありませんでした。特に近代史では日本は軍事国家として西洋国家と同じくアジア国家を植民地化しようとしていた印象が強くさらに嫌いになっていきました。学校で学ぶ話を聞いて罪悪感を持ってしまったのですね。
そんな私が最初に自分に対して違和感を持ったのは、留学したときに出会った諸国の若者達の「愛国心」を目の当たりにした時です。自分自身の愛国心のなさ、それどころか自国について何も知らないという事実をその時初めて認識したのでした。そしてそれは私だけではなく、他の日本人留学生達も同じでした。
私はアメリカ音楽、特にアフリカンアメリカンの音楽に恋をしたように憧れて、そのまま留学という形でそのカルチャーにどっぷり浸り、音楽を楽しんだのんだけど、深く知れば知るほど、自分が彼らの「魂からの叫び」のような音楽に惹かれていた事を理解し、自分の中には彼らとは違う何かがあることに気づきました。そこから「自分の中から湧き上がる歌」を求めて日本語で歌う事、自分の中にある旋律を歌う事を始め、それは精神世界への旅の始まりでもありました。
戦争の背景と戦後日本
過去に起こったことは「何が真実なのか?」というのはもう分からないのですが、若い子供達が命を落とさなければならないような戦争は今後絶対にしてはならないのは確かです。なぜそこに至ってしまったのだろう・・・・?本当のことが知りたい・・シンプルにそう思いました。そして情報社会の恩恵で様々な事実を知ることになりました。
まず、「第二次世界大戦」と習った戦争の背景にあったものは、
西洋国家は、アフリカの人達を奴隷として使ったおかげでヨーロッパの産業革命が起こり、その続きでアジアも植民地として手を伸ばしてきた。という歴史的背景
それに比べて日本はどうだったかというと、アジアの国々を自分たちの同胞、仲間、同じ日本人として捉えて守ろうとしていたのです。日本では第二次世界大戦ではなく、先の戦争を「大東亜戦争」と呼んでいました。それはアジア諸国を植民地化から解放するための戦争だったのです。そして日本は戦争には負けたのだけど、結果目的は果たせたのでした。
アジアの国々、特に当時を生きた古い世代の人々は親日派が多いのはそのためです。(パラオの話が有名です) しかし学校で学んだ歴史の中では日本も欧米諸国と同じようにアジア諸国を植民地化しようと戦争を起こしたと習います。それはなぜでしょうか・・・?
戦後行われたGHQの政策についてみていけばわかります。
GHQの政策は、近代国家で初めて行われた一般市民に対する洗脳工作で、日本の在り方そのものを徹底的に変えてしまった洗脳工作でした。
皇室の解体、憲法、政治、経済、教育、メディア、文化、道徳、宗教・・・・54項目あらゆるところに介入し丁寧に日本を解体していきました。
「日本の軍国主義を排除して民主化を推し進めた」が建前でしたが、「日本を操作しやすい従順な国にしてアメリカに隷属させるために邪魔なものは容赦無く追放し壊滅させた」というのが真相だったようです。
GHQの日本の洗脳工作で精神性、霊性を奪われてしまった私たちは、ずっと真実を知らず先人達を疎んじ、自国を愛せなかっただけでなく、自己肯定感も低く、どこか訳のわからない罪悪感に苛まれるようになってしまいました。
今、その奪われてしまった精神性、霊性を取り戻す時です。
もう一つの背景
映画の中に出てきた「特攻隊」とは一体何だったのでしょう?
沖縄戦の特攻による死者は日本軍、連合軍合わせて8000人にのぼりました。
出撃した特攻隊員の多くが20歳前後の若者でした。戦争の時代と言える昭和初期に育ち、「お国のために”戦争”におもむくのは当然、戦場で命を散らすのは名誉なことだ」という価値観の中で生きてきたはずですが、実際に特攻隊員になることを志願した若者だけではなく、そこには命令や指名もあり、拒否することはできませんでした。そのなかで、万に一つも生き残る可能性のない特攻を前に、苦悩したり疑問を感じたりした若者も少なくありませんでした。
そんな若者たちの中でこんな言葉を残した人がいました。自国の体制に対して「権力主義、全体主義の国家は一時的には隆盛であろうとも必ずや最後には敗れることは明白な事実です」そこに書かれている「権力主義」「全体主義」とはどういうものでしょうか?
「全体主義」 とは 個人の自由や社会集団の自立性を認めず、個人の権利や利益を国家全体の利害と一致するように統制を行う思想または政治体制。
「権力主義」 とは 権威を盾にとって思考、行動したり、権威に対して盲目的に服従したりする個人や社会組織の態度を示す。
こういった思想が日本人の中でも戦争を推し進めていったのも事実です。そして理不尽なことや、人道的に間違った事を正義の名の下に行ってしまったという側面もあると思います。
そして今なお、その「全体主義」「権力主義」がこの社会の集団(学校や会社)の中で普通にみられます。これまでの因習で残ってはいますが、これからの新しい日本、新しい世界には必要のない思想です。子供達が未来を悲観しないように、同じ間違いを犯さないように、大人たちが早くこれらの思想を脱ぎ捨てたいものです。
映画に込められたメッセージ 明るい未来へ
ストーリーの中で、明治天皇がお詠みになった和歌(明治天皇御製)
「目にみえぬ 神にむかひてはぢざるは 人の心の まことなりけり」
が歌われていました。
『普通では見る事が出来ない神様に向かって、少しも恥ずかしくないという清らかな正しい心境というものは誠の心で、それは私達にとって最も貴いものであります。』
昔の日本人は、それぞれの使命を全うすることでここへ向かって自分を高めていったのでしょう。それが人生の目的であった・・・と想像します。とても精神性の高い民族。
「お天道様が見ている」というのも小さい頃に聞いたセリフのように思います。そう、目に見えないものや、神のような大きな存在をしっかりと信じ、いきいきと生きていたのでしょう。
それに比べて戦後生まれの私たち、そして今の若者たちも、
「この国を愛せなくて、何でもできるのに何をやってもつまんない」
「生きている意味がわからない」と多くの方が感じていたし、
「日本って悪いことばっかりしていたんだ」と思わされてしまっていました。
戦後の政策のために、罪悪感、自己否定感を植え付けられたのは確かです。
しかし人を思いやる気持ちを忘れない日本人は震災時世界を驚かせたのです。
毎日の「普通の暮らし」は当たり前ではないということを知り、日々有難くこの一瞬一瞬を味わいたい。
そして先人たちのおかげで続いてきた命、繋いできた大和魂を思い出すことが私たちにとって、今とても大切だということ、今皆で繋がる時だという事をより多くの人に歌い伝えていくことを誓います。
誓
*時を超え 翼となりて あの夜空の 星達と戯れし君へ
僕らが今ここに 誓うのは その愛で全てを繋ぐこと
道は荒れ、迷い尽くして やっと見つけたのは
あなたの残した 魂の煌めき 胸の奥に秘めた古の記憶が溢れだす
息をつく間もなく涙が溢れる 愛おしい者達を守る為
大空に散った君の思いは期を迎え 幾千の花が開こうとしてる
*時を超え 翼となりて この宇宙に柔らかな風を送る君へ
僕らが今 ここに誓うのはこの愛で絆を取り戻すこと
微睡んだ 瞳に映りこむ 美しき東雲色の空
小さな幸せ一つ一つ この世界に現すことで
忘れたはずの思いが 時をまたいで今ここに
陰と陽の戯れを超えた世界で 胸の内を熱く燃やす炎が灯る
大空に飛び立った数えきれない儚い 命の夢を叶えよう
*時を超え 翼となりて この宇宙を柔らかな風で包む君へ
僕らが今 ここに誓うのは
この地球を愛の色に染めること
この愛で全てを結ぶ
この愛で全てを癒す
この愛で扉を開くこと・・・