「学校に行かないという選択」

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 もし子供に「学校は何のために行くの?」と聞かれたら・・・

あるお友達の投稿に上がっていた問いかけ。

たくさんの方がコメントされていて、中には同じように子供が学校に行かない人がいたり、過去そうだった人がいたり。やはり今の時代は学校教育に疑問を持ち、見直す動きもあります。今までの社会のシステムごと見直していく流れが来ていると思います。

 子供が通っている学校がどういうところか?というところにも左右されるものだと思います。

今学校も色々あって、とても自由な校風のところもあるし、今までの日本の学校の概念からは考えられないような新らしい理念、方針をもって運営されているところもあり、これからの子供達が伸び伸びと自分を表現しながら成長していける土台が育まれていると思います。

 ただ公立の学校や私立でもこれまでの教育と変わらない方針で運営されている場合は、今の子供たちにとってとても窮屈なのではないかと思います。でも学校が違えば全く変わるし、同じ学校の中でもどの先生に受け持ってもらうかで全く変わってきます。

 我が家の子供たちを行かせていた小学校は公立の普通の学校。当時、経済的にも精神的にもあまり余裕がなく、学校を選ぶということは選択肢に上がってきませんでした。

 子供達が保育園や学校などの集団、組織に入っていくと、これは何なのだろう??と疑問に思う理不尽なことが増えていきました。これが社会か・・・と諦める事をしてた頃だったので、その理不尽さも学びであると思っていたように思います。そのように教えられ、そう育ってきた幼い頃の私がそこにいました。社会に対する諦めのような感覚・・・・

 私はひと時日本から出る事で世界の広さを知り、自分の育った社会のおかしさ、日本の異常さを感じて違和感、危機感を持つことができました。帰国後は、音楽で自分の感じたそうではない世界、愛の世界を何とか表現しようとしていました。しかしそこから、子供を育てる過程でまた日本社会に戻ってくるのですが、すっかりそこに収まると「あれは夢だったのかな・・・?」と再び絶望感を感じていたのを思い出します。

 人生にはいろんな時期がありそれぞれの時期に必要な学びを経験から得ているので、私にとってその時の学びも本当に必要だった。それがあるから沸々と湧いてくる

『愛の世界への本気の渇望』

が生まれたし、社会通念に縛られた本当のことが見えない状態が体験できたおかげで、今そういう状態にいる方の痛みを知り少しでも寄り添うことができます。

 息子の場合

 子供達にとって学校はいろいろな経験を積む場所でしたが、社会の歪みを身をもって学ぶ場所でもあったと思います。

 息子は、私が自分自身と向き合うことを決めたタイミングでいろいろな事が重なり不登校になりました。そのおかげで彼も同時に自分と向き合う事を始めたような気がします。彼は葛藤の中にも学校に行かないという選択ができたので、タスクに追われることなく好きなことを追求したり、何もしない時間、寝起きの「ぼーっとする時間」をたくさん持つ事ができた。

 この「ぼーっとする時間」は私たちにとってとても大切な時間で目に見えない何かとつながる時間になります。直感が降りてきたり、何か閃いたりする時間です。

 学校だけではなく今の社会もそうですが、「あらゆるもの」があります。好ましいもの好ましくないものが混在している。その中で私たちは選択する自由があるということを子供達に知っておいて欲しいなぁと思います。そしてその選択によって目の前の現実が変わってくる。自分の選択が全てだということです。

 この4年間、散々好きなことをやり散らかしている息子はいいも悪いもなく自由に選択し、その結果は「自分の決めた事」であると知っている。それを知っている事で、誰のせいにもしないのです。そして今の自分に不満や不安を感じた時、自分が違う選択をすればいいという事を学びました。そして新たな自分を創造するためには自分で決めて動く事ができるという事も知っています。

自分には、

「選択の自由と結果に対する責任がある」

という事を学べたのは、学校に行かないという選択をする事ができたからだと思います。学校に行かないことで、

「自由な時間を持てたこと」

が大きいのです。これを知っていれば誰のせいにもせずに自由に自分の世界を創造していけるのです。

もちろん、有意義に学校生活を送る事ができる子供たちも多くいます。ただその中には嫌だけど諦めている小さい時の私のような子供たちもたくさんいるのではないかなぁと思ってしまいます。

 私の元に、少しずつ不登校児を持つお母さんの声が聞こえてきています。「こうあるべき」という枠に縛られて対応すると、子供の心は離れていくでしょう。まずは子供の今の気持ちをしっかり受け止めて、抱きしめてあげて欲しいなぁと思います。

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「学校に行かないという選択」は悪いことでも困ったことでもなく、新たな別の道を選択する一つのチャンスになり得ます。

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