息子と私

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秋の海遊び

今日は息子と海に来ている。

青く透明な海の中に揚々と入り魚を追う息子は本当に幸せそうだ。11月の半ばで外にいると肌寒いのだけど、お天気がいいので私の背中はぽかぽかしている。ウエットスーツを着ていると海の中はそんなに寒くないそうです。今日は海が豊かなようでカモメ達がたくさん水面に降りてきて魚を狙っています。ひと気はチラホラとしかなくて、夏の海より落ち着いていて過ごしやすくていいなあ。何より、今日は風も少しだけあり最高に気持ちいい。

彼は銛で魚を突いたり、泳ぎ釣りをしたりして楽しんでいる。もちろん獲ったものはその場で絞めて持ち帰り、家で息子が捌いて調理します。私の仕事は洗い物とお皿だしとかでしょうか・・・今日の夕飯は息子担当になります。

中三男子の進路

我が家では、週に2回ほど彼が夕食のメインディッシュを作ってくれます。もちろん魚介類のメニューになります。息子は来年中学を卒業するのですが、地元の学校には3年生になってからほとんど行っていない。今は進路の調査の用紙を先生に届けたり、面談があったりすると学校に呼ばれるのですが、行くのは私だけで本人は行かない。もう気持ちは中学校から卒業している。

今年の夏まではゲーム制作を学ぶ学校に行こうと決めていたのだけれど、自分の本当にしたい事は何だ?と考えた時に出てきたのは「海」だった。だからその進路は中途半端になるのでやめておくことにした。彼はやはり「海」が好きなのだ。

決まっていた進路がまたわからなくなって、とりあえず高校の資格だけ取った方がいいのではないかと思ったのか、彼は通信制の高校への入学を希望し始めた。それは周りに言われたのか、どこかで得た情報なのかわからないけど、勉強が大嫌いな彼の本心からの希望進路ではないことは明らかだった。とりあえず、かっこだけでも高校に行く体裁を整えるというか、自分はここに行くみたいな何かが欲しくてそれを希望すると言っていたので、本当にそうしたいならいいけどよく考えるようにと伝え様子をみることにした。社会的に見れば、普通はそう考えるよね。わかります。とりあえず高校受けておこうみたいな。でも私はそこに全く意味がないなぁと感じていて、もったいないから行かないで欲しいなぁと内心思っていました。続くとも思えなかったし、第1に彼にとって楽しくないのがわかっているから。

人生の選択

そんな、進路に対して彼なりには少し不安だったころ、私達は小笠原へ行きました。この島での体験は、過去の投稿「自然と暮らす人々」にもあるように本当に素晴らしく、彼の海への思いはさらに強くなりました。そして今はとにかく好きな事を極めたい、思いっきりやってみたいという気持ちになったのでした。先生について何かをやるとかではなく、自分の惹かれるものを一つ一つ丁寧に選択し、それを思い切り楽しむのです。それは学校に行かなくなってから彼がずっとやってきたことでもあります。

不登校になった当初は家族の不安と怒りを直接的に受ける事もあり傷ついたり悲しんだりたくさんしました。そして彼自身も学校に行けない自分を責めたり、約束を守れない自分を責めたり、とても辛い時期ではあったと思います。

日本社会の常識という「偏見」にまだまだ縛られていた時期です

私自身も最初から全て受け入れ肯定してきたわけではなく、世間体を考えてみたり、家族からの非難に自分を責めたり、彼を責めたり、家の中は何度か修羅場もありました。でも私自身が自分の本当の気持ちに耳を傾け、自分を大切に扱う事を諦めなかった。私はどう生きたいかをずっと問うて、その時その時に自分に忠実に行動し、その姿を子供達にも見せてきた。そして子供達は子供達で自分に与えられた自由な時間を使って自分の好きと向き合い、どんどん自分らしくなっていきました。私は一般的にいう良いお母さんでは決してなかったし、社会的には間違いだらけだったかもしれないけどそれはもう何でもよかった。善悪や、常識を超えたところにずっと惹かれてきた。そして家の中はどんどん変わっていったように思います。

著書「風の時代の子育てバイブル」でも書きましたが、私達は親子になることを約束してこの地球に生まれてきたなぁと感じます。一つ一つ共に経験する事でお互いにたくさんの学び、気づきがある。私達がそれぞれ、本当の自分である事を大切に人生の選択をするという生き方、自分を愛する生き方を世界に示して、それでいいんだ!って思ってもらえたらいいなぁと心からそう思います。もっと楽でいい。その方が「宇宙の愛」「神」「天使」「龍」ラベルは何でもいいけれど、ずっと私たちと共にある高次元のエネルギー達のからのメッセージを受け取りやすく、自分の本当の道へ流れるように進んでいけるのです。

全てはあなたがまとっている波動です。それはあなたの今この瞬間の気分次第です。今日もご機嫌ですか?私は今、海を目の前に昨日できたばかりの「海への感謝の歌」を歌い、最高にハッピーな気分です。

感謝。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

Love,                                                    Midori

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