出会いと別れ

中学校の卒業式がありました。ほとんど学校に行っていなかった息子でしたが、最後の遠足の後の2週間は学校に少し通い卒業式の練習に出てみんなと卒業式に出ることができました。あんなに行ってなかったのにお友達が沢山いて、周りの子供達と何ら変わりなく過ごしている息子(むしろ人よりはしゃいでいる💦)はやはり只者ではないなぁと思いました。そして皆さんのおおらかさが有り難かった。

 式の中で、感動的な呼びかけと合唱があり先生や生徒達が涙を流す場面もありましたが、私にはなんとなく「劇」を見ているような感じがしてしまいました。一生懸命式の練習をしてみんなで最後まで作り上げた舞台。「人生は自分が主役のお芝居です。」だからそう感じるのも自然だと思う反面何か違和感も感じていました。

息子は学校には通っていませんでしたが、近所の不登校児のための教室に時々通っていました。そちらでは卒業式はないのだけれど、息子の卒業を前に息子がリクエストした、「先生方の人生経験を聞く会」というのをして下さいました。息子にとっては大人からの経験を聞ける貴重な時間となりました。その一言一言を心に刻もうと言わんばかりに、ノートにメモが残されていました。心のこもった言葉で大切な事を伝えようと熱心に話してくださった先生方の姿を想像すると胸が熱くなります。そして先生方からの一言メッセージを頂き、息子の「泣いちゃう・・・」のメモが。

教科の勉強はほとんどしていなかったかのですが、こうした濃厚な先生との関わりの中で沢山のものを受け取り、心に刻んで次のステージへ向かっていく息子は本当に幸せだなぁと思いました。豊かな豊かな時間をありがとうございました。

卒業式の当日の夕飯は、息子がカンパチとイサキを捌いて漬け丼とお魚の出汁がきいた美味しい味噌汁を作ってくれました。

魚を捌くときは必ず骨まで出汁を取ります。全部頂く。お魚の食べ方は息子に教わりました。

最近息子の部屋の2段ベッドの下で寝ているのですが、これも今しかできないことですね。昨日3階の彼の部屋の窓から明るい満月が、今朝東の窓からは朝日が素晴らしい景色を見せてくれました。

本当にありがたいです。ここまで生きていてよかった。

 

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